
男性ホルモンとAGAの関係性
記事公開日:2016/10/02
最終更新日:2018/10/08
男性ホルモンムキムキ?はげる?
男性ホルモンが活発だとハゲるハゲる!
とよく言われます。
胸毛がムジャムジャの人や、髭が非常に濃い人、
めっちゃ青髭で超濃い人
腕の毛が剛毛な人、すね毛が濃い人
この人達は、男性ヒロモンが非常に濃い人達です。
また性欲が強い人もそうかもしれません・・・・
男性ホルモンの細胞内機能
ではどのようにして、男性ホルモンが男性型脱毛症(AGA)に関与しているのでしょうか?
そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
男性ホルモンには油に溶ける性質「脂溶性」があります。
このようなタイプの物質は細胞の近くに行った時、そこから自由に細胞膜を通過できます。つまり血中に多く存在する男性ホルモンであるテストステロンは血中から頭皮の組織に移って、主に毛乳頭細胞の細胞膜を自由に通過していきます。
テストステロン自体は、薄毛に大きな影響をおよぼすものではありません。ココで問題になるのが5α還元酵素です。この酵素の働きにより、テストステロンが強力な男性ホルモンであるダジヒドロテス卜ステロンに変化するのが問題となります。
ジヒドロテストステロン(DHT)に変化したらすぐ細胞内のアンドロゲン受容体に結合します。このアンドロゲン受容体とDHTのの結合体は2つ集まって1つのものとして機能し、細胞の中にある「核」と言われる部分に移動していきます。
そこで、遺伝情報の担い手であるDNAに結合します。
ここで、アンドロゲン受容体-DHTの結合体は「転写因子」という因子として働きます。
つまり、DNAに結合した付近にある遺伝子(標的適伝子)の転写を促進します。これにより、その遺伝子のリボ核酸が作られ、さらにそのリボ核酸がタンパク質に作り替えられ、そのタンパク質が生物学的な作用を直接行うことになるのです。
男性ホルモンと男性型脱毛症
AGAのスタートは、何と言っても5α還元酵素です。毛乳頭細胞は、5α還元酵素を持っています。
5α還元酵素にはI型とU型がありますが、I型はAGAの前頭部、後頭部、髭、腋毛など、どの場所の毛乳頭細胞にも存在しています。一方のU型はAGAの前頭部と髭という、男性ホルモンに反応して毛の成長が変化する部位の毛乳頭細胞に特異的に発現しています。
余談ですがこういった点からも、プロペシアは前髪に効き目が少ないというのも頷けます。逆にザガーロは、前髪が後退したAGAに対しても効果を発揮できる期待は高くなると推測できます。
ひょっとしたら頭頂部に関しては、ザガーロとプロペシアを比較しても劇的な大差はないかもしれません。(個人差はあると思いますが・・・)
5α還元酵素の次に働くのはアンドロゲン受容体です。男性ホルモンに反応するAGAの前頭部と髭の毛乳頭細胞は、たくさんのアンドロゲン受容体を持っていることが知られています。
このことから、AGAにおいて男性ホルモンの効き目を強くするために、アンドロゲン受容体が重要な働きをしていると考えられます。
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